こんにちは。箕面市の歯科医院ヴィソラデンタルクリニック のアシスタントチームです。
今回はタバコを吸っている人ではなく吸ってない人に襲いかかる、タバコの害についてお話しします。
タバコの煙には、喫煙者が吸う『主流煙』、タバコ自体が燃える事により点火部から発生する『副流煙』があり、非喫煙者はこの両方にさらされる事になります。
小児に受動喫煙による喘息や下気道疾患(気管支炎や肺炎)などの、呼吸器感染症率を非喫煙者の子供と比較してみると20%〜50%も上昇している事が分かっています。
また、喫煙している本人以外が副流煙を吸い込んだ瞬間からCO(一酸化炭素)による血液の酸素運搬量の低下が起こる事もわかっています。
副流煙には主流煙に比べて、燃焼温度が低くフィルターを通過しないため、有害物質が主流煙の何倍も含まれます。
実際には喫煙者が吸う主流煙より周りの人が吸う副流煙の方が害が多いのです。
胎児や小さい子供への影響もあります。
【Monday Morning Syndrome】という診断名をご存知ですか?
喫煙者と一緒に週末を過ごした子供が、受動喫煙の影響で身体の不調を訴えて、月曜日の朝に医者を訪れる現象を表したものです。
特に妊娠中の喫煙は胎盤血流を減らし流早産や死産、胎児発育遅延や胎児の知能(IQ)の低下をもたらす事も知られており、授乳中も母乳の中に大量のニコチン等のタバコ成分が含まれてしまう事が分かっています。
二次喫煙(受動喫煙)というのはよく聞きますが、喫煙者の煙を直接吸い込まなくても受動喫煙の危険があることも分かっています。
例えば前日、誰かがタバコを吸った部屋に翌日入るとカーペットやカーテンなどの表面にくっついているタバコの発がん性物質を吸い込む事によっても有害であるという事。これを三次喫煙といいます。
特に乳幼児のいる家庭では要注意だと強調しています。
受動喫煙の問題は深刻です。
本人には何も悪意がなくても自分の吸っているタバコの煙が周囲にいる人を傷つけ、時には死にいたることさえあるのです、、、
タバコの無い世界にできたらいいですね