こんにちは。箕面市の総合歯科医院 ヴィソラデンタルクリニックのドクターチームです。
今回は歯根の破折についてお話しします。
破折は日本人の抜歯原因の一割以上を占めると言われています。破折してしまった歯は多くの場合、抜歯するしかないとされています。
虫歯を放置して健全な歯質がうすくなった歯や、神経をとって長く経過した歯は、歯根自体が脆弱になり破折しやすくなります。
そういった状態の歯にブリッジをかぶせたり、入れ歯のバネをかけたりすると、なおさら大きな力がかかるので割れやすいです。
また歯ぎしりやくいしばりもかなりの力がかかるので破折の原因になる事もあります。
歯根が破折すると割れたところから感染し、
・かむと痛い
・歯ぐきが腫れる
・腫れてできもの(瘻孔)ができる
・ぐらぐらする
といった症状がでたりします。
自覚症状がなくても、歯ぐきの検査をした際に破折した部分だけポケット(歯と歯肉の間の深さ)が深かったり、レントゲンで破折が確認されることにより
判明することもあります。
破折してしまうと、抜歯するしかないことが多く抜歯後はインプラント、ブリッジ、入れ歯といった処置が必要になります。
破折を防ぐには…
・神経のない歯に使用する土台を金属ではなく、弾性のあるファイバーポストを用いる。
・歯ぎしり、くいしばりのある方はナイトガード(マウスピース)を用いる。
などがあげられます。
早期発見でひびが完全に割れてない状態でしたら、過大な力がかからないようかみ合わせを調整して経過をみることもありますので、みなさん定期検診でチェックをうけましょう。
このような場合、インプラントや入れ歯のような治療法が必要になります。