こんにちは、箕面市の総合歯科医院ヴィソラデンタルクリニックのドクターチームです。
今回は、睡眠時無呼吸症候群についてお話しします。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に舌を支える上気道の筋肉が緩み気道がふさがれ、呼吸が一時的にとまる呼吸障害が一時間に5回以上くり返される状態のことをいいます。
上気道が閉塞する原因としては、首回りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、巨舌症、鼻が曲がっているなどがあげられます。
また顎が小さいため気道がふさがれやすくなることもあるので、睡眠時無呼吸症の方が全員太っているというのは間違いです。
<主な症状と悪影響>
いびき、息がとまる、日中の眠気、頭痛、集中力の低下などがあげられます。
<歯科での治療法>
軽度〜中程度の方は、歯科ではいびき防止用のマウスピースを用います。
無呼吸症の方に適応される装置は上下のマウスピースを下顎を前方に出した状態で固定したものになります。これにより咽頭部が広がり、睡眠時に喉が狭窄したり閉塞することを防ぎます。
顎を固定する位置は、痛みがなく効果が発揮できるかを見ながら決定しますので、装置の完成には数回の通院、調整が必要です。
(総入れ歯の方や、顎関節症の症状が強い方は無呼吸症の装置が適応でないこともあります。)
装置は、健康保険適応で、耳鼻科の紹介状が必要です。
いびきや息がとまるなど、ご家族の方に指摘されたり、気になる方は一度ご相談下さい。