こんにちは。箕面市の総合歯科医院ヴィソラデンタルクリニック ドクターチームです。
連日、猛暑が続いていますが、体調を崩されていませんか?
今回は、妊婦さんの口腔内に関して、お伝えします。
妊娠による口腔内の変化
妊娠により女性ホルモンの分泌が7倍になることで、
唾液がネバネバし食べかすが残りやすい
唾液が酸性に傾き口の中の細菌が増えやすい
また、妊娠5週~15週頃の初期では、
つわりにより少量の食べ物を分けて食べるなど食習慣の変化
酸っぱい物が食べたくなる
胃酸の逆流により口腔内の酸性度が高まる
歯ブラシを口に入れる不快感から歯磨きがおろそかになる
そのため、妊娠期には、虫歯菌や歯周病菌が増加しやすい環境になります。
また、歯周病に罹患している母親の早産のリスクは7倍になります。
口腔ケアのポイント
つわりの時期は
★匂いや味が低刺激な歯磨き粉を使う ★歯ブラシを通常より小さい物を選ぶ
★食後はすぐブクブクうがいをする ★体調の良い時間帯に歯磨きをする
★キシリトールのガムをかむ
妊娠5か月になったら、母子手帳を持って、歯科医院で歯石をとってもらったり、ブラッシング指導を受けるなど、定期検診を受ける事が、大切になってきます。
妊婦さんに対する歯科治療
妊娠中期(5−8ヶ月)は、ほとんどの治療が可能ですが、妊娠初期、後期では、応急処置を行います
レントゲン
防護エプロンを着用し腹部を遮へいすれば問題ありませんが、不安な方は遠慮なく断わってください
麻酔
歯科の麻酔は局所麻酔ですので、母子ともに問題ありません
投薬
原則として妊婦さんには投薬しません。ただ痛みがひどい場合など、どうしても必要な場合、産婦人科の先生と相談のうえ、投薬することもあります
赤ちゃんの歯を守るために
生まれてくる赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌はいません。1才7ヶ月~2才7ヶ月頃、母親をはじめ、周りの大人の唾液を介して、虫歯菌は感染してくると言われています。生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊婦中から、お口の中の虫歯菌を減らし、口腔内の環境をきれいにしてしておく事が、子供の虫歯予防の第一歩になります 。